Japanese
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特集 COVID-19
症例報告
COVID-19ワクチンBNT162b2接種後に発症した急性汎発性発疹性膿疱症
Acute generalized exanthematous pustulosis following BNT162b2 COVID-19 vaccination
高橋 拓矢
1
,
芳賀 貴裕
1
Takuya TAKAHASHI
1
,
Takahiro HAGA
1
1気仙沼市立病院,皮膚科(主任:芳賀貴裕科長)
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
COVID-19ワクチン
,
薬剤リンパ球刺激試験
,
パッチテスト
,
BNT162b2
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
COVID-19ワクチン
,
薬剤リンパ球刺激試験
,
パッチテスト
,
BNT162b2
pp.189-192
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003091
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90歳台,女性。初診12日前にCOVID-19ワクチンBNT162b2(Pfizer/BioNTech社)を接種した。その後,発熱があり,近医で抗菌薬とアセトアミノフェンが処方された。一度解熱したが,再度発熱したため当科を受診した。初診時,体幹部を中心に小膿疱を伴う浮腫性紅斑が多発していた。上記所見から急性汎発性発疹性膿疱症と診断した。被疑薬を中止し皮膚症状は速やかに消退した。その後,偶発症により転科した。薬剤リンパ球刺激試験はアセトアミノフェンで陽性であった。転科後,発熱に対してアセトアミノフェンが投与されたが皮疹の再燃はなかった。そのため,COVID-19ワクチンが発症に関与したと考えた。ワクチンの普及で,今後,同様の報告が増えることが考えられる。
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