Japanese
English
症例
下腿に生じたBowen病に合併したMerkel細胞癌の1例
Merkel cell carcinoma of lower leg associated with Bowen disease
野坂 睦子
1
,
野村 隼人
1
,
吉富 惠美
1
,
荒川 謙三
1
Mutsuko NOSAKA
1
,
Hayato NOMURA
1
,
Emi YOSHITOMI
1
,
Kenzo ARAKAWA
1
1岡山済生会総合病院,皮膚科(主任:吉富惠美部長)
キーワード:
Merkel細胞癌
,
Bowen病
,
Merkel細胞ポリオーマウイルス
Keyword:
Merkel細胞癌
,
Bowen病
,
Merkel細胞ポリオーマウイルス
pp.579-582
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003215
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
99歳,女性。5~10年前より下腿に隆起性病変があり当科を受診した。40×25mm大の紅色浸潤性局面がみられ,その内部に20mm大の腫瘤を認めた。病理組織学的に,局面部では表皮全層に異型ケラチノサイトが増生していた。それに隣接して隆起性病変があり,腫瘍細胞が胞巣状に増殖し,免疫組織学的所見では,synaptophysin,CD56,Ki67が陽性,CK20,Merkel細胞ポリオーマウイルス(MCPyV)は陰性で,Bowen病に合併したMerkel細胞癌と診断した。併発例では,基本的にMCPyV陰性であり,高齢発症で免疫抑制状態との関連が深く予後不良と考えられているため,慎重な経過観察が必要である。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.