Japanese
English
症例
超音波検査で豊富な内部血流を認めた顆粒細胞腫の1例
Granular cell tumor with abundant internal blood flow on ultrasonography
玉森 巴里
1
,
青木 周平
1
,
皆川 大輔
1
,
佐藤 勘治
1
,
角田 幸雄
2
,
康井 真帆
3
Mari TAMAMORI
1
,
Shuhei AOKI
1
,
Daisuke MINAGAWA
1
,
Kanji SATO
1
,
Yukio KAKUTA
2
,
Maho YASUI
3
1横浜労災病院,皮膚科(主任:佐藤勘治部長)
2同,病理診断科
3シオン皮フ科クリニック,横浜市
キーワード:
顆粒細胞腫
,
超音波検査
,
内部血流
Keyword:
顆粒細胞腫
,
超音波検査
,
内部血流
pp.1424-1428
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004119
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58歳,女性。初診1年5カ月前より左鼠径部の皮膚腫瘤を自覚した。初診時,左鼠径部に15×30mm大,台状に隆起した弾性軟の淡紅色腫瘤を認めた。超音波検査で豊富な内部血流を認めたため全切除した。病理組織学的所見では,真皮から皮下脂肪織にかけて好酸性の顆粒をもつ均一で類円形の腫瘍細胞が充実性に胞巣を形成していた。免疫組織化学染色ではS-100染色とCD68染色で陽性を示し,顆粒細胞腫と診断した。再発なく経過している。顆粒細胞腫の超音波所見,特に血流に関しての報告は少ないが,内部血流豊富な皮膚腫瘍を認めた際は悪性腫瘍のみならず顆粒細胞腫も鑑別の1つに考慮すべきである。
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