Japanese
English
症例
Acquired Idiopathic Generalized Anhidrosisの2例と当院における過去10年間の発汗試験のまとめ
Two cases of acquired idiopathic generalized anhidrosis and cases of sweat tests in our hospital for the past 10 years
清水 知道
1
,
近藤 章生
1
,
岡庭 彩
1
,
太田 瑞穂
1
,
齋藤 成実
1
,
徳山 道生
1
,
馬渕 智生
1
Tomomichi SHIMIZU
1
,
Akio KONDOH
1
,
Aya OKANIWA
1
,
Mizuho OOTA
1
,
Narumi SAITOU
1
,
Michio TOKUYAMA
1
,
Tomotaka MABUCHI
1
1東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生教授)
キーワード:
無汗症
,
コリン性蕁麻疹
,
発汗試験
,
ステロイドパルス療法
,
抗ヒスタミン薬
Keyword:
無汗症
,
コリン性蕁麻疹
,
発汗試験
,
ステロイドパルス療法
,
抗ヒスタミン薬
pp.1433-1437
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004121
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症例1:42歳,男性。5月頃に発汗の減少を自覚した。発汗試験で体幹,下腿に無汗部,乏汗部を認め,無汗部の病理組織像で汗腺の萎縮,周囲のリンパ球浸潤がみられ,特発性後天性全身性無汗症と診断した。ステロイドパルス療法で改善した。症例2:48歳,男性。7月頃に発汗の減少を自覚した。発汗試験で体幹,上肢に無汗部,乏汗部を認め,無汗部の病理組織学的所見より特発性後天性全身性無汗症と診断した。プレドニゾロン内服を3カ月間行い改善した。ステロイドパルス療法の有効性の報告はあるが,難治例の報告もある。既報告や当科症例でも,コリン性蕁麻疹を合併することがあり,経口抗ヒスタミン薬も治療として検討するべきであると考えられた。
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