Japanese
English
症例
有棘細胞癌を併発した左鼠径部Merkel細胞癌の1例
Merkel cell carcinoma of the left inguinal region complicated by squamous cell carcinoma
宜野座 淳善
1
,
影山 玲子
1
,
鈴木 謙仁
1
,
島内 隆寿
1
,
久野 真名実
2
,
山本 杏奈
2
,
瀧口 徹也
2
,
杉村 友紀
2
,
本田 哲也
1
Atsuyoshi GINOZA
1
,
Reiko KAGEYAMA
1
,
Norihito SUZUKI
1
,
Takatoshi SHIMAUCHI
1
,
Tetsuya HONDA
2
,
Manami KUNO
2
,
Anna YAMAMOTO
2
,
Tetsuya TAKIGUCHI
2
,
Yuki SUGIMURA
1
1浜松医科大学,皮膚科学講座(主任:本田哲也教授)
2同,形成外科
キーワード:
Merkel細胞癌
,
有棘細胞癌
,
MCPyV
,
ダーモスコピー
,
合併腫瘍
Keyword:
Merkel細胞癌
,
有棘細胞癌
,
MCPyV
,
ダーモスコピー
,
合併腫瘍
pp.109-112
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004962
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79歳,男性。3年前より出現した左鼠径部の広基有茎性,表面粗造で一部に潰瘍を伴う黒色調腫瘤に関し有棘細胞癌疑いで当院を紹介受診した。組織学的に,腫瘤部は細胞質にCK20ドット状陽性の細胞が胞巣を形成し,辺縁部で核異型を伴う表皮角化細胞を認めた。FDG-PETにて集積がみられた左鼠径部,骨盤内リンパ節ではCK20陽性細胞が確認され,有棘細胞癌を併発したMerkel細胞癌と診断した。Merkel細胞癌は典型的には表面に光沢を有する紅色腫瘤を呈するが,ときに他腫瘍を併発すること,その際は非典型的な臨床像をとりうることを認識する必要がある。
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