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特集 小児のアレルギー性皮膚疾患 最近のトレンド
臨床例
アセトアミノフェンによる急性汎発性発疹性膿疱症
A case of acute generalized exanthematous pustulosis caused by acetaminophen
吉川 英樹
1
,
竹元 將人
1
,
江口 太助
1
Hideki Yoshikawa
1
,
Shoto Takemoto
1
,
Taisuke Eguchi
1
1霧島市立医師会医療センター小児科
1Department of Pediatrics, Kirishima Medical Center
キーワード:
アセトアミノフェン
,
インフルエンザ
,
急性汎発性発疹性膿疱症
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
アセトアミノフェン
,
インフルエンザ
,
急性汎発性発疹性膿疱症
,
薬剤リンパ球刺激試験
pp.584-587
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002074
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・インフルエンザ罹患時に総合感冒薬に含まれるアセトアミノフェンによる急性汎発性発疹性膿疱症(acute generalized exanthematous pustulosis:AGEP)を発症した1例を経験した.
・自験例は,インフルエンザによる発熱に始まり,次いで敗血症や川崎病と類似した臨床経過をたどったため,診断確定に苦慮した.
・自験例は,急性期の総合感冒薬に対する薬剤リンパ球刺激試験(drug lymphocyte stimulation test:DLST)は陰性だったが,約1カ月後のアセトアミノフェンに対するDLSTは陽性だった.重症薬疹の原因薬剤に対するDLSTが陽性になりやすい時期は,臨床型により異なるため検査時期を考慮する必要があると思われた.
・AGEPは小児ではまれだが,本疾患に対する認知が重要である.
(「症例のポイント」より)
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