Japanese
English
症例
足底皮下の金属異物(縫い針)の1例
Plantar subcutaneous metallic foreign body(sewing needle)
今井 みちる
1
,
加藤 雪彦
1
,
梅林 芳弘
1
Michiru IMAI
1
,
Yukihiko KATO
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
皮下異物
,
足底
,
金属
,
縫い針
,
MRI
Keyword:
皮下異物
,
足底
,
金属
,
縫い針
,
MRI
pp.615-617
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003901
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13歳,女子。右足底の線状の発赤,腫脹,圧痛を訴え受診した。細菌感染によるリンパ管炎を疑い,抗菌薬の投与で炎症は治まった。しかし,皮下の硬結が持続するため再度受診した。MRIを施行したところアーチファクトが強く,金属の存在が疑われた。単純X線像で金属製の異物が描出された。局所麻酔下に摘出し,縫い針であることを確認した。皮下異物は,患者がはっきりと異物刺入を自覚していない場合,診断が困難となることがある。皮下硬結や難治性の化膿巣を診察した際は,異物の可能性,さらにそれが金属異物である可能性をも念頭に置いて,画像検査の計画を立てる必要がある。
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