Japanese
English
症例報告
足底に生じた筋上皮腫の1例
A case of myoepithelioma of the sole
水谷 友哉
1
,
村尾 和俊
1
,
久保 宜明
1
,
宮岡 由規
2
Tomoya MIZUTANI
1
,
Kazutoshi MURAO
1
,
Yoshiaki KUBO
1
,
Yuki MIYAOKA
2
1徳島大学病院皮膚科学教室
2宮岡皮ふ科医院
1Department of Dermatology, School of Medicine, The University of Tokushima, Tokushima, Japan
2Miyaoka Dermatological Clinic, Tokushima, Japan
キーワード:
筋上皮腫
,
myoepithelioma
,
足底
Keyword:
筋上皮腫
,
myoepithelioma
,
足底
pp.875-878
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103433
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要約 29歳,男性.初診の7年前より左足底に皮下腫瘤があり,徐々に大きくなってきた.初診時,左足底に直径約20mm,半球状に隆起する弾性硬の皮下腫瘍があり,下床との可動性は良好で,自覚症状はなかった.病理組織学的には真皮内の境界明瞭な結節性病変であり,ムチンを豊富に含んだ間質と形質細胞様の腫瘍細胞,いわゆるplasmacytoid cellが集簇した胞巣とからなり,管腔構造はみられなかった.腫瘍細胞は免疫組織学的にケラチン,ビメンチン,S100蛋白が陽性,一部ではα-SMAも陽性であった.以上より本症例を足底に生じた筋上皮腫と診断した.皮膚に生じた筋上皮腫は非常にまれである.
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