Japanese
English
症例報告
手掌,足底に限局したDarier病の1例
A case of acral Darier's disease
鈴木 大介
1
,
荒田 次郎
2
Daisuke SUZUKI
1
,
Jiro ARATA
2
1岡山大学大学院医歯学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学
2なかしま病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Graduate School of Medicine and Dentistry,Okayama University,Graduate Schools
2Nakashima Hospital
キーワード:
Darier病
,
手掌
,
足底
Keyword:
Darier病
,
手掌
,
足底
pp.814-816
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101327
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41歳,女性の手掌,足底に限局したDarier病を経験した.患者は40歳時,手掌にそう痒が出現し,一時軽快するもその後増悪した.初診時には,両手掌,両足底にのみ角質増殖を認め,その後1年間,ほかの部位への病変の広がりを認めなかった.組織像では,角質増殖,不全角化,基底層上部の裂隙,棘融解,異常角化細胞を認めた.以上の臨床的,組織学的所見から,本症例を手掌,足底に限局したDarier病と診断した.病変が肢端に初発することもあるが,次第に脂漏部位に広がっていくことが多い.しかし,病変が肢端にとどまることも稀ではあるが報告されている.本症例はエトレチネートの内服にて加療し,改善を認めた.
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