Japanese
English
特集 悪性上皮系腫瘍
臍部に限局した乳房外Paget病の1例
Extramammary Paget’s disease limited to umbilical region
今井 みちる
1
,
桐山 徳子
1
,
加藤 雪彦
1
,
梅林 芳弘
1
Michiru IMAI
1
,
Noriko KIRIYAMA
1
,
Yukihiko KATO
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
乳房外Paget病
,
臍部
,
p40
Keyword:
乳房外Paget病
,
臍部
,
p40
pp.521-524
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003201
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74歳,男性。3年前に臍部に紅色局面と脱色素斑が出現した。外陰部,腋窩,肛囲には皮疹を認めなかった。皮膚生検にて臍部に単発した乳房外Paget病と診断した。臍部単発の乳房外Paget病はまれであるが,乳房外Paget病は複数の部位または同部位内に同時性あるいは異時性に病変を生じることがあるため,外陰部や腋窩など他部位についても慎重な経過観察が必要である。また,乳房外Paget病とpagetoid Bowen病は臨床所見,HE染色所見のみではときに鑑別が困難となる。特に自験例のようにまれな部位に単発した場合は,p40,p63を用いた免疫組織化学染色が診断に有用である。
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