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特集 乾癬
セクキヌマブによりステロイドとシクロスポリン内服治療から離脱できた高齢者汎発性膿疱性乾癬の1例
Pustular psoriasis in an octogenarian patient who withdrew from oral steroid and cyclosporine by initiation of secukinumab
陳 鵬飛
1
,
浦上 揚介
1
,
岡 大五
1
,
田中 了
1
,
青山 裕美
1
Pengfei CHEN
1
,
Yosuke URAGAMI
1
,
Daigo OKA
1
,
Ryo TANAKA
1
,
Yumi AOYAMA
1
1川崎医科大学,皮膚科学(主任:青山裕美教授)
キーワード:
汎発性膿胞性乾癬
,
セクキヌマブ
,
高齢者
,
尋常性乾癬
Keyword:
汎発性膿胞性乾癬
,
セクキヌマブ
,
高齢者
,
尋常性乾癬
pp.578-583
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003893
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80歳,男性。膿疱を伴う尋常性乾癬で当科通院中であった。外用薬を自己中断したところ,発熱と下腿浮腫が出現し,紅斑局面と膿疱が全身に拡大した。汎発性膿疱性乾癬と診断した。シクロスポリン内服を開始したが,腎機能障害で中止した。プレドニゾロンとエトレチナートを併用開始するも紅斑局面と膿疱の新生が制御できず,セクキヌマブを導入した。その後症状は速やかに改善し,内服薬を中止できた。経過中に重篤な副作用を認めなかった。セクキヌマブは汎発性膿疱性乾癬の高齢,難治症例に対して治療選択肢になりうると考えられた。
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