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特集 乾癬治療の達人を目指す
症例報告
アダリムマブ投与で間質性肺炎を生じ,その後セクキヌマブ治療が有効であった膿疱性乾癬の1例
Pustular Psoriasis Complicated by Adalimumab-induced Interstitial Pneumonia Successfully Treated with Secukinumab
豊城 舞子
1
,
土橋 人士
1
,
池田 志斈
1
Maiko TOYOKI
1
,
Hitoshi TSUCHIHASHI
1
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学大学院医学研究科,皮膚科学・アレルギー学(主任:池田志斈教授)
キーワード:
アダリムマブ
,
セクキヌマブ
,
間質性肺炎
,
膿疱性乾癬
,
生物学的製剤
Keyword:
アダリムマブ
,
セクキヌマブ
,
間質性肺炎
,
膿疱性乾癬
,
生物学的製剤
pp.1577-1581
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000979
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63歳,男性。前医にて膿疱性乾癬の診断で内服PUVA療法,シクロスポリン内服などで加療されるもコントロール不良であり,2011年9月よりインフリキシマブ投与が開始された。しかし二次無効で中止となり,2012年5月アダリムマブを投与開始し,皮疹は軽快した。同年7月より当科に転院し,継続治療となった。投与開始後7カ月目にKL-6が上昇し,間質性肺炎を発症したためアダリムマブを中止した。間質性肺炎は経過観察のみで軽快した。皮疹はナローバンドUVB療法で加療したが,コントロール不良のため2016年6月からセクキヌマブ投与を開始した。以後皮疹は速やかに軽快し,間質性肺炎の増悪もなかった。セクキヌマブは乾癬の他生物学的製剤に比べ,間質性肺炎の報告は少ない。
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