Japanese
English
特集 乾癬
顆粒球単球吸着除去療法を施行した妊婦の汎発性膿疱性乾癬の1例
Generalized pustular psoriasis in a pregnant woman treated with granulocyte and monocyte adsorption apheresis
長岡 麻美
1
,
伊東 真奈
1
,
葉山 惟大
1
,
川上 香織
2
,
小松 篤史
2
,
川名 敬
2
,
藤田 英樹
1
Asami NAGAOKA
1
,
Mana ITO
1
,
Koremasa HAYAMA
1
,
Kaori KAWAKAMI
2
,
Atsushi KOMATSU
2
,
Kei KAWANA
2
,
Hideki FUJITA
1
1日本大学医学部,皮膚科学系皮膚科学分野(主任:藤田英樹准教授)
2同,産婦人科学系産婦人科学分野
キーワード:
汎発性膿疱性乾癬
,
顆粒球単球吸着除去療法
,
妊婦
,
再発
Keyword:
汎発性膿疱性乾癬
,
顆粒球単球吸着除去療法
,
妊婦
,
再発
pp.584-589
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003894
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39歳,女性。13年前に尋常性乾癬を発症した。第3子妊娠中に皮疹の悪化がみられたが,分娩後に改善した。第4子の妊娠25週から皮疹が悪化し,膿疱や発熱を伴ってきたため,妊娠28週3日に受診した。膿疱部の生検でKogoj海綿状膿疱がみられ,汎発性膿疱性乾癬と診断した。顆粒球単球吸着除去療法を計5回施行し著効したが,終了3週後に皮疹が再燃した。さらに,妊娠37週に帝王切開で出産後も膿疱の新生があった。授乳と妊娠の意思がなかったため,エトレチナート(40mg/日)の内服を行い軽快した。妊婦の汎発性膿疱性乾癬治療において,顆粒球単球吸着除去療法は安全性の高い治療法であるが,効果は一時的なこともあり,併用療法や後療法が課題である。
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