症例
汎発性膿疱性乾癬患者に対してセクキヌマブ投与中に好中球減少症が出現した1 例
松浦 哲彦
1
,
松岡 摩耶
1
,
門野 岳史
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科(主任:相馬良直教授)
キーワード:
セクキヌマブ
,
好中球減少症
,
汎発性膿疱性乾癬
Keyword:
セクキヌマブ
,
好中球減少症
,
汎発性膿疱性乾癬
pp.2013-2016
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000404
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
46 歳,女性。汎発性膿疱性乾癬の患者。シクロスポリンやインフリキシマブの副作用が出現し投与を中止した既往がある。エトレチナート内服や外用治療で症状は落ち着いていたが,皮疹悪化を契機にセクキヌマブを導入した。導入後に皮疹は改善したが,Grade 3 の好中球減少症が出現しセクキヌマブの投与を中止した。好中球数が回復したところで低用量より投与を再開したが,その後は好中球減少症はみられず,現在は通常量の投与を継続している。セクキヌマブによる好中球減少症の頻度は低いが注意が必要である。用量や投与間隔を調整するなどの対応により,投与が継続できる場合があると思われた。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.