Japanese
English
症例報告
シクロスポリン-エトレチナート併用療法にて軽快した汎発性膿疱性乾癬の1例
Efficacy of cyclosporin-etretinate combination therapy in the treatment of generalized pustular psoriasis
坂本 久美子
1
,
原 弘之
1
,
照井 正
1
Kumiko SAKAMOTO
1
,
Hiroyuki HARA
1
,
Tadashi TERUI
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Nihon University School of Medicine
キーワード:
汎発性膿疱性乾癬(GPP)
,
シクロスポリン-エトレチナート(CyA-ETR)併用療法
,
腎不全
Keyword:
汎発性膿疱性乾癬(GPP)
,
シクロスポリン-エトレチナート(CyA-ETR)併用療法
,
腎不全
pp.1211-1214
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101098
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64歳,男性.63歳時より尋常性乾癬と診断され,外用薬にて治療していた.初診の半年前より皮疹が膿疱化し,膿疱性乾癬の診断のもと前医でシクロスポリン(ネオーラル(R))の内服を開始し,一時軽快していた.しかし皮疹が再燃し,当院にてシクロスポリンで治療を継続したが,腎不全が進行したため,血液透析の導入と,シクロスポリンの減量を余儀なくされた.やむなくエトレチナートを併用したところ,併用療法開始後6日目に膿疱の新生が減少し始め,以後,皮疹は順調に軽快した.その後シクロスポリンを中止し,エトレチナートも漸減することができた.
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