Japanese
English
特集 帯状疱疹
重度の顔面神経麻痺を呈したRamsay Hunt症候群の1例
Ramsay Hunt syndrome with severe facial nerve paralysis
陳 鵬飛
1,3
,
山本 剛伸
1,3
,
宇野 雅子
2
,
青山 裕美
3
Pengfei CHEN
1,3
,
Takenobu YAMAMOTO
1,3
,
Masako UNO
2
,
Yumi AOYAMA
3
1川崎医科大学総合医療センター,皮膚科
2同,耳鼻咽喉・頭頸部外科
3川崎医科大学,皮膚科学教室(主任:青山裕美教授)
キーワード:
Ramsay Hunt症候群
,
重度顔面神経麻痺
,
柳原法
,
帯状疱疹
Keyword:
Ramsay Hunt症候群
,
重度顔面神経麻痺
,
柳原法
,
帯状疱疹
pp.451-455
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003850
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68歳,女性。初診5日前に左側頭部痛,2日前に発熱と左外耳道の小水疱,初診日に左顔面神経麻痺を呈し,Ramsay Hunt症候群と診断した。柳原法6点で,麻痺残存が強く示唆されたが,アシクロビルと高用量ステロイドの点滴により,98日で神経麻痺が略治した。柳原法は顔面神経麻痺の重症度,経過,予後の評価に有用であり,治療の選択につながる。Ramsay Hunt症候群では早期に抗ウイルス薬と高用量ステロイド薬の全身投与を行うことが神経変性を防ぎ,予後を改善する。重度の顔面神経麻痺を伴う場合は,早期の治療介入がもっとも重要であると思われた。
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