Japanese
English
症例報告
皮膚リンパ管型Mycobacterium marinum感染症の1例
A case of sporotrichoid Mycobacterium marinum infection of the skin
早田 名保美
1
,
山田 裕道
1
Naomi SODA
1
,
Hiromichi YAMADA
1
1国際親善総合病院皮膚科
1Department of Dermatology,International Goodwill Hospital,Yokohama,Japan
キーワード:
Mycobacterium marinum
,
Mycobacterium fortuitum
,
熱帯魚飼育
Keyword:
Mycobacterium marinum
,
Mycobacterium fortuitum
,
熱帯魚飼育
pp.604-606
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101497
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要約
65歳,女性.約2か月前に左手拇指基部の擦過傷に気づいた.数週間後同部位が徐々に隆起して結節を形成し,その後同様な結節が上行性に数個出現した.2年前より熱帯魚を飼育しており,素手でよく掃除をしていたという.組織所見では類上皮細胞性の肉芽腫変化を認めた.結節より得た膿汁を小川培地(27℃)にて培養したところ,4週間後に表面平滑で黄色調のコロニーを認め,DNA-DNA hybridization法にてMycobacterium marinumと同定し,手指の何らかの外傷を契機に発症した皮膚リンパ管型M. marinum感染症と診断した.ミノサイクリン内服3か月にて結節は消退した.なお,患者が飼育している熱帯魚の水槽水からはM. fortuitumが検出された.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.