Japanese
English
症例
ラムシルマブ投与中に生じたCapillary Hemangiomaの3例
Three cases of capillary hemangioma that developed during ramucirumab administration
別木 祐介
1
,
原 香津恵
1
,
江草 雅代
1
,
大熊 未佳
1
,
加持 達弥
1
,
戸井 洋一郎
1
,
益田 健
2
,
井谷 史嗣
3
,
岩本 康男
4
Yusuke BEKKI
1
,
Kazue HARA
1
,
Masayo EGUSA
1
,
Mika OKUMA
1
,
Tatsuya KAJI
1
,
Yoichiro TOI
1
,
Ken MASUDA
2
,
Hitoshi IDANI
3
,
Yasuo IWAMOTO
4
1広島市立広島市民病院,皮膚科(主任:戸井洋一郎主任部長)
2同,呼吸器内科
3同,外科
4同,腫瘍内科
キーワード:
ラムシルマブ
,
capillary hemangioma
,
抗VEGFR抗体薬
Keyword:
ラムシルマブ
,
capillary hemangioma
,
抗VEGFR抗体薬
pp.257-261
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003779
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症例1:53歳,男性。非小細胞肺癌に対しラムシルマブの投与を開始した。7日後より手指,顔面に米粒大の赤色皮疹,頭部に易出血性結節が出現し徐々に数が増加した。症例2:76歳,女性。虫垂癌に対しラムシルマブの投与を開始した。10日後より体幹,頸部に粟粒大の血管腫様丘疹が出現し,急速に数が増加した。症例3:36歳,男性。胃癌に対しラムシルマブの投与を開始した。半年後より右側頭部に米粒大で半球状の易出血性結節および扁平な血管腫様皮疹が出現した。3例とも病理組織はcapillary hemangiomaであった。ラムシルマブ投与中に発現した皮疹では,血管腫を考慮すべきであるが,その経過は可逆的であり投与中止により消退する。
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