Japanese
English
症例
脱色素斑を主訴に受診した菌状息肉症の1例
Mycosis fungoides presented with hypopigmented patches
乾 友梨香
1
,
米澤 栄里
1
,
窪田 泰子
1
,
加藤 敦子
1
Yurika INUI
1
,
Eri YONEZAWA
1
,
Yasuko KUBOTA
1
,
Atsuko KATO
1
1大阪回生病院,皮膚科(主任:加藤敦子部長)
キーワード:
色素脱失性菌状息肉症
,
脱色素斑
Keyword:
色素脱失性菌状息肉症
,
脱色素斑
pp.263-266
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003780
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47歳,男性。初診3年前より,瘙痒を伴わない脱色素斑が出現した。患者本人は気にとめていなかったが,検診で皮膚科受診を指示され当科を受診した。初診時,体幹,四肢に楕円形~不定形の脱色素斑が多発,融合し,脱色素斑内部には血管拡張が混在している部位を認めた。病理組織学検査,臨床所見を併せ,色素脱失性菌状息肉症と診断した。副腎皮質ステロイド外用,ナローバンドUVB照射にて治療を開始し,治療開始1年後には脱色素斑は消退した。本疾患の臨床的特徴,病理組織学的特徴に加え,それらの色素脱失との関連も踏まえ,考察を加え報告した。
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