Japanese
English
症例
亀頭部尖圭コンジローマとして治療していた陰茎癌の1例
Penile carcinoma that had been treated as condyloma acuminatum
別木 祐介
1
,
大熊 未佳
1
,
加持 達弥
1
,
戸井 洋一郎
1
,
高村 剛輔
2
Yusuke BEKKI
1
,
Mika OKUMA
1
,
Tatsuya KAJI
1
,
Yoichiro TOI
1
,
Gosuke TAKAMURA
2
1広島市民病院,皮膚科(主任:戸井洋一郎主任部長)
2同,泌尿器科
キーワード:
尖圭コンジローマ
,
陰茎癌
Keyword:
尖圭コンジローマ
,
陰茎癌
pp.1833-1836
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003584
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80歳,男性。2018年8月に陰茎冠状溝を中心に疣状小結節が出現しているのに気づき,易出血性のため当科を紹介受診した。初診時,径約1cmまでの赤色疣状結節が多発融合していた。尖圭コンジローマ疑いで液体窒素による凍結療法と,亜鉛華軟膏+ステロイド軟膏を外用するも完治せず,同年10月よりイミキモド外用の併用を開始した。外用すると縮小するも休薬期間に増大する状態が続いていた。2020年8月イミキモド外用後に局所の炎症,浮腫により排尿困難をきたすようになり,同年10月に泌尿器科を受診した。SCC抗原43.2ng/ml,MRIにて陰茎癌Stage Ⅳと診断した。同年11月陰茎全摘となった。陰茎に疣贅状病変を認めた際は,鑑別疾患として扁平上皮癌も考慮することが重要と考える。
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