Japanese
English
症例
ステロイドとジアフェニルスルホン併用が奏効した線状IgA水疱性皮膚症の1例
Linear IgA bullous dermatosis responded to a combination of corticosteroid and diaphenylsulfone
丸 玲奈
1
,
坂本 淳
1
,
深井 達夫
1
Reina MARU
1
,
Atsushi SAKAMOTO
1
,
Tatsuo FUKAI
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院,皮膚・アレルギー科(主任:坂本 淳診療科長)
キーワード:
線状IgA水疱性皮膚症
,
ジアフェニルスルホン
,
プレドニゾロン
Keyword:
線状IgA水疱性皮膚症
,
ジアフェニルスルホン
,
プレドニゾロン
pp.65-68
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003720
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68歳,男性。初診1カ月前より全身に瘙痒感が出現した。初診時,体幹・四肢に瘙痒,乾燥,点状痂皮がみられ,アトピー性皮膚炎と考え,ステロイド外用,抗ヒスタミン薬内服を開始した。1週間後,瘙痒の悪化と水疱形成を主訴に再診し,両側膝蓋部と両側腋窩に,強い瘙痒を伴う浮腫性紅斑と緊満性水疱を認めた。水疱性類天疱瘡を疑い,プレドニゾロン10mgより内服を開始した。自己免疫性水疱症の抗体価はすべて陰性であった。病理組織学的所見から線状IgA水疱性皮膚症と診断し,ジアフェニルスルホンを追加した。早期のプレドニゾロン投与とジアフェニルスルホンの併用により早期に軽快が得られ興味深い症例と思われた。
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