症例
ジアフェニルスルホンが有効であった水疱性類天疱瘡の1例
森岡 理恵子
1
,
堀内 賢二
,
中山 宏文
1JR広島鉄道病院 皮膚科
キーワード:
Dapsone
,
Minocycline
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
類天疱瘡-水疱性
,
Rebamipide
,
Collagen Type XVII
Keyword:
Administration, Oral
,
Dapsone
,
Drug Therapy, Combination
,
Minocycline
,
Pemphigoid, Bullous
,
Collagen Type XVII
,
Rebamipide
pp.1529-1532
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404562
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71歳女。1年前からの躯幹・四肢の紅斑・びらんを主訴とした。1ヵ月前より口内炎が出現し、抗BP180抗体は79.3U/mlと増加していた。病理組織像は表皮基底層の液状変性と表皮真皮間の裂隙を認め、真皮上層の血管周囲および間質にリンパ球が中等度浸潤し、好酸球が散在していた。水疱性類天疱瘡の診断でミノマイシン内服を開始し、初診1ヵ月後よりレクチゾール内服を追加した。その1ヵ月後に口腔内病変以外の皮疹はほぼ消失し、抗BP180抗体も低下した。初診3ヵ月後にミノマイシンの内服を中止し、その後も口腔内病変以外の皮疹は出現せず経過良好である。
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