Japanese
English
症例
重症(旧Herlitz型)接合部型表皮水疱症の1例
Severe junctional epidermolysis bullosa(Herlitz)
横手 銀珠
1
,
石田 倫子
1
,
工藤 恭子
1
,
市山 正子
2
,
高島 翔太
3
,
夏賀 健
3
Ginju YOKOTE
1
,
Noriko ISHIDA
1
,
Kyoko KUDOU
1
,
Masako ICHIYAMA
2
,
Shota TAKASHIMA
3
,
Ken NATSUGA
3
1福岡市立こども病院,皮膚科(主任:工藤恭子科長)
2同,新生児科
3北海道大学大学院医学研究院,皮膚科学教室
キーワード:
接合部型表皮水疱症
,
表皮水疱症
,
Herlitz型
Keyword:
接合部型表皮水疱症
,
表皮水疱症
,
Herlitz型
pp.69-73
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003721
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
日齢1,女児。生下時から左肘と指趾に計2%の皮膚欠損と爪甲の脱落があり,日齢1には口腔粘膜,下顎部,臀部,臍部などにびらんを生じていた。病理組織検査で表皮下に水疱形成がみられ,蛍光抗体直接法でlaminin332が完全欠損しており,重症接合部型表皮水疱症と診断した。その後,全身にびらんが拡大し,体重増加不良,低アルブミン血症,慢性炎症と貧血,脱水があり,適宜アルブミン補充,免疫グロブリン投与や輸血も行ったが,徐々に体重減少を認め,月齢7で死亡した。生下時に軽症であっても,爪異常や特に体幹部に水疱があるときは,重症型の表皮水疱症の可能性も疑い,詳細な診察と組織学的検査による病型分類を行う必要がある。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.