Japanese
English
症例
悪性黒色腫に抗SRP抗体陽性筋症を合併した1例
Myopathy associated with anti-signal recognition particle antibodies in a patient with malignant melanoma
大原 裕士郎
1
,
細本 宜志
1
,
磯貝 理恵子
1
,
山田 秀和
1
,
若狭 朋子
2
Yusiro OHARA
1
,
Takashi HOSOMOTO
1
,
Rieko ISOGAI
1
,
Hidekazu YAMADA
1
,
Tomoko WAKASA
2
1近畿大学奈良病院,皮膚科(主任:山田秀和教授)
2同,病理診断科,教授
キーワード:
悪性黒色腫
,
抗SRP抗体
,
抗SRP抗体陽性筋症
,
免疫グロブリン大量静注療法
Keyword:
悪性黒色腫
,
抗SRP抗体
,
抗SRP抗体陽性筋症
,
免疫グロブリン大量静注療法
pp.2185-2189
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003689
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86歳,女性。示指の悪性黒色腫Stage Ⅱcにて近位指節間関節で切断術を施行した。術前検査でCKが4257U/lと高値であった。車椅子生活のためか,自覚症状はなかったが徒手筋力テストで大腿の筋力低下があり,MRIでも大腿部の筋肉優位に高信号を認めた。筋生検で細胞浸潤が乏しく,壊死線維や再生線維がみられた。抗SRP抗体陽性であり,悪性黒色腫に合併した抗SRP抗体陽性筋症と診断した。術後CKは低下したが再度上昇したためステロイド投与したが反応が悪く,免疫グロブリン大量静注療法が有効であった。抗SRP抗体陽性筋症は,悪性腫瘍の合併は少ないとされているが,自験例は悪性黒色腫と合併していた。
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