Japanese
English
症例
急性汎発性膿疱性乾癬との鑑別に苦慮した急性汎発性膿疱性細菌疹の1例
Acute generalized pustular bacterid which was difficult to differentiate from acute generalized pustular psoriasis
東 さおり
1
,
長田 麻友美
1
,
新島 靖子
2
,
多田 弥生
1
Saori AZUMA
1
,
Mayumi NAGATA
1
,
Yasuko NIIJIMA
2
,
Yayoi TADA
1
1帝京大学医学部,皮膚科学講座(主任:多田弥生教授)
2新松戸総合病院,皮膚科,部長
キーワード:
急性汎発性膿疱性細菌疹
,
急性汎発性膿疱性乾癬
,
エトレチナート
Keyword:
急性汎発性膿疱性細菌疹
,
急性汎発性膿疱性乾癬
,
エトレチナート
pp.2161-2164
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003684
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
37歳,女性。3日前より前腕に環状紅斑が出現した。他院でステロイド外用,抗ヒスタミン薬内服を開始したが,その後発熱とともに膿疱が出現し,皮疹が全身に拡大したため当科を受診した。好中球を多数有する単房性膿疱を角層下に呈し,急性汎発性膿疱性細菌疹と診断した。セファゾリンナトリウム水和物およびエトレチナート投与後,皮疹は消退した。急性汎発性膿疱性細菌疹は診断基準が未確立であり,その特徴を必ずしも満たさなくとも経過より診断可能な症例も存在する。今後,さらなる症例の蓄積と診断基準の確立が必要であると考えた。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.