Japanese
English
症例
硝酸による右拇指化学熱傷の1例
Chemical Burn of the Thumb Finger by Nitric Acid
魚住 知美
1
,
帆足 俊彦
1
,
浅原 麻里子
1
,
江崎 英子
1
,
山瀬 綾
1
,
船坂 陽子
1
,
佐伯 秀久
1
Tomomi UOZUMI
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Mariko ASAHARA
1
,
Eiko ESAKI
1
,
Aya YAMASE
1
,
Yoko FUNASAKA
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
化学熱傷
,
硝酸
Keyword:
化学熱傷
,
硝酸
pp.1383-1386
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001541
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68歳,男性。仕事中に右拇指を硝酸に曝露したが気づかず放置していた。右拇指の腫脹が強くなり受傷3日後に近医を受診し,その翌日に当院を紹介受診した。X線上骨欠損や腐食はなく,スルファジアジン銀クリーム外用のみで経過をみていたが改善がないため,デブリードマンを施行した。壊死組織を除去しても出血が乏しく,さらに脂肪組織を切除し,出血をある程度確認したところで手術終了とした。術後経過は良好で植皮することなく,外用のみで上皮化した。外用のみでの保存的加療で改善がない場合には,積極的にデブリードマンを行うことが必要である。
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