Japanese
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特集 悪性上皮系腫瘍
臀部有棘細胞癌の患者に生じた肺転移巣に対してCTガイド下肺針生検を施行した1例
Lung metastasis of gluteal squamous cell carcinoma diagnosed by computed tomography-guided needle biopsy
宮﨑 駿
1
,
帆足 俊彦
1
,
魚住 知美
1
,
三神 絵理奈
1
,
藤岡 龍太朗
2
,
杉原 史恵
2
,
汲田 伸一郎
2
,
弦間 昭彦
3
,
飯島 卓夫
4
,
佐伯 秀久
1
Shun MIYAZAKI
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Tomomi UOZUMI
1
,
Erina MIKAMI
1
,
Ryutaro FUJIOKA
2
,
Fumie SUGIHARA
2
,
Shinichiro KUMITA
2
,
Akihiko GEMMA
3
,
Takuo IIJIMA
4
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科学教室(主任:佐伯秀久教授)
2同,放射線科学教室
3同,呼吸器内科学教室
4東京山手メディカルセンター,整形外科
キーワード:
有棘細胞癌
,
肺転移
,
CTガイド下肺針生検
,
胸膜播種
Keyword:
有棘細胞癌
,
肺転移
,
CTガイド下肺針生検
,
胸膜播種
pp.309-313
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003807
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CTガイド下肺針生検(CTNB)は,肺野に生じた結節の確定診断に有用な検査である。症例:69歳,男性。以前から臀部に結節を自覚し,徐々に増大してきた。前医で生検し有棘細胞癌(SCC)と診断された。またCT検査で肺野に多数の結節を認めたため,精査目的で紹介受診した。臀部SCCは手術を施行,肺結節は肺癌と臀部SCCの肺転移の鑑別のためCTNBを施行した。CTNBの結果,肺転移と診断した。1カ月後に穿刺部に皮下結節がみられ,再度CTNBを施行,CTNBによる胸膜播種が考えられた。CTNBを行う際,まれではあるものの腫瘍を播種させるリスクがあるため,定期的な診察と画像検査での経過観察が重要である。
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