Japanese
English
症例
ピンホイール皮弁を用いて再建した頭部基底細胞癌の1例
Basal cell carcinoma of the scalp reconstructed by using pinwheel flap
石原 優里
1
,
帆足 俊彦
1
,
田中 真百合
1
,
市山 進
1
,
安齋 眞一
2
,
船坂 陽子
1
,
佐伯 秀久
1
Yuri ISHIHARA
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Mayuri TANAKA
1
,
Susumu ICHIYAMA
1
,
Shin-ichi ANSAI
2
,
Yoko FUNASAKA
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
2日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科,教授
キーワード:
基底細胞癌
,
ピンホイール皮弁
,
結節型
,
被髪頭部
Keyword:
基底細胞癌
,
ピンホイール皮弁
,
結節型
,
被髪頭部
pp.1928-1932
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002961
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
基底細胞癌は本邦でもっとも多い皮膚悪性腫瘍であり,その治療の原則は手術治療である。被髪頭部は可動性に乏しく,有毛部であるという特性をもつため,整容的な問題が生じないように再建術式を選択する必要がある。症例は79歳,男性。左頭部に生じた腫瘍径約30mm大の基底細胞癌に対して3mmマージンで切除し,約40mm大の欠損部に対してピンホイール皮弁を用いて再建した。術後3カ月のフォローでも皮弁の壊死は認めず,整容的にも良好な結果が得られた。脱毛斑を残さない被髪頭部の再建法としてピンホイール皮弁は有用であると考えた。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.