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特集 皮膚科領域における細菌・抗酸菌感染症の最新トピックス
総説
4.非結核性抗酸菌症の最近の知見
-―抗酸菌の再分類を含めて―
Recent topics in non-tuberculous mycobacteriosis
三上 万理子
1
Mariko SUGAWARA-MIKAMI
1
1横浜西口菅原皮膚科
キーワード:
抗酸菌
,
非結核性抗酸菌症
,
taxonomy
,
質量分析法
,
治療法
Keyword:
抗酸菌
,
非結核性抗酸菌症
,
taxonomy
,
質量分析法
,
治療法
pp.1918-1926
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003620
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・抗酸菌の分類,名称について2018年Guptaらが新しい概念を提唱したため混乱を招いたが,再検証の結果IJSEMより2021年に,Mycobacterium (M.)を1属に戻すことが発表された。
・2000年以前には全体の7%程度であったM. chelonaeが,昨今では約30%を占め,増加傾向にある。
・質量分析法では同定できないM. fortuitumとその近縁,M. chelonaeとその近縁,M. intracellulareとその近縁,M. abscessus complexなどは遺伝子検査を用いて診断を行う。
・M. ulceransとM. marinumは質量分析法による誤判定報告があるため,特に注意を要す。
・昨今の傾向として,生物学的製剤使用例における皮膚NTM症は増加傾向にある。
・免疫再構築症候群と皮膚NTM症の関係が注目されている。
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