Japanese
English
症例
出生時より認めた限局性肥満細胞腫の1例
Localized mastocytoma present at birth
武藤 雄介
1
,
岩間 英明
1
,
大熊 崇生
1
,
佐藤 遥太
1
,
高橋 拓矢
1
,
芳賀 貴裕
1
Yusuke MUTO
1
,
Eimei IWAMA
1
,
Takami OKUMA
1
,
Yota SATO
1
,
Takuya TAKAHASHI
1
,
Takahiro HAGA
1
1気仙沼市立病院,皮膚科(主任:芳賀貴裕科長)
キーワード:
出生時
,
肥満細胞腫
,
トルイジンブルー染色
,
c-kit染色
Keyword:
出生時
,
肥満細胞腫
,
トルイジンブルー染色
,
c-kit染色
pp.1853-1856
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003588
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生後2週,男児。出生時より左膝蓋に限局した皮疹を指摘され,精査目的に生後2週で当科を受診した。初診時,左膝蓋部に,小指頭大の痂皮を伴う鳩卵大の紅色局面を認めた。病理組織学的所見では真皮全層に類円形ないし紡錘形の細胞が増生していた。この細胞はトルイジンブルー染色で異染色性を示し,またc-kit染色も陽性であり限局性の肥満細胞腫と診断した。皮疹部の刺激を回避し,ステロイド外用を開始した。ステロイド外用と抗ヒスタミン薬で治療し,1歳10カ月で紅色局面は消退した。4歳になった時点で皮疹は認めなかった。抗ヒスタミン薬は蕁麻疹発作を予防するためにも,皮疹が完全に消退するまで継続すべきと考えた。
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