Japanese
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特集 血管炎
びまん性肺胞出血をきたしたIgA血管炎の1例
IgA vasculitis with diffuse alveolar hemorrhage
鈴木 理紗
1
,
須田 安由美
1
,
黒木 香奈
1
,
川内 康弘
1
Risa SUZUKI
1
,
Ayumi SUDA
1
,
Kana KUROKI
1
,
Yasuhiro KAWACHI
1
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科(主任:川内康弘教授)
キーワード:
IgA血管炎
,
肺胞出血
Keyword:
IgA血管炎
,
肺胞出血
pp.1763-1766
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003569
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69歳,男性。初診の1カ月前から両下腿の紫斑と関節痛を自覚し,ステロイドを外用するも症状が増悪したため当科を受診した。皮膚生検では白血球破砕性血管炎の像を認めた。ステロイドパルス療法終了3日後から呼吸苦と喀血が出現し,胸部CTと気管支鏡検査からIgA血管炎によるびまん性肺胞出血と考えた。ステロイド内服療法で症状は改善し,漸減後も再発はなかった。消化管出血,腎機能障害,びまん性肺胞出血を合併したIgA血管炎がステロイドパルス療法のみで軽快した症例は比較的まれであり,これまでの肺胞出血を合併したIgA血管炎の報告をもとに自験例について検討した。
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