Japanese
English
特集 血管炎
頭部,顔面と下腿にPalpable Purpuraが出現したIgA血管炎の1例
IgA vasculitis with palpable purpura on the head, face and lower legs
吉田 幸代
1
,
村上 拓生
1
,
鈴木 怜
1
,
鈴木 唯
1
,
岡部 正和
1
,
竹治 真明
1
,
常深 祐一郎
1
,
中村 晃一郎
1
Sachiyo YOSHIDA
1
,
Takuo MURAKAMI
1
,
Satoru SUZUKI
1
,
Yui SUZUKI
1
,
Masakazu OKABE
1
,
Masaaki TAKEJI
1
,
Yuichiro TSUNEMI
1
,
Koichiro NAKAMURA
1
1埼玉医科大学,皮膚科学教室(主任:中村晃一郎教授)
キーワード:
IgA血管炎
,
顔面
,
頭部
,
腹痛
,
プレドニゾロン
Keyword:
IgA血管炎
,
顔面
,
頭部
,
腹痛
,
プレドニゾロン
pp.1759-1762
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003568
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38歳,男性。初診4日前に顔面と両下腿に紫斑が,初診3日前に腹痛が出現した。右下顎部と左下腿の紫斑の病理所見はleukocytoclastic vasculitisであり,蛍光抗体直接法でIgAが沈着していた。IgA血管炎と診断した。関節痛も出現し被髪頭部にもpalpable purpuraがみられたため,プレドニゾロン50mg/日を開始した。1週間程度で紫斑の新生はなくなり,腹痛や関節痛も消失した。入院初期にやや増加した尿蛋白も,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬内服で改善した。Palpable purpuraが頭部や顔面にみられることはまれであり,自験例を含め,顔面にまで紫斑をきたした症例は重症であることが多い。
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