Japanese
English
症例報告
溶血性貧血を伴い,肺胞出血で死亡した狭義の水疱性エリテマトーデスの1例
A fatal case of bullous SLE with hemolytic anemia that caused alveolar hemorrhage
山本 洋美
1
,
妹尾 明美
1
,
秋山 賢次
2
,
濱田 利久
3
,
久松 祥子
3
,
岩月 啓氏
3
Hiromi YAMAMOTO
1
,
Akemi SENOO
1
,
Kenji AKIYAMA
2
,
Toshihisa HAMADA
3
,
Shouko HISAMATSU
3
,
Keiji IWATSUKI
3
1三豊総合病院皮膚科
2三豊総合病院内科
3岡山大学大学院医歯学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学分野
1Department of Dermatorogy,Mitoyo General Hospital
2Department of Internal Medicine,Mitoyo General Hospital
3Department of Dermatology,Okayama University Graduate School of Medicine and Dentistry
キーワード:
SLE
,
水疱
,
抗Ⅶ型コラーゲン
,
溶血性貧血
,
肺胞出血
Keyword:
SLE
,
水疱
,
抗Ⅶ型コラーゲン
,
溶血性貧血
,
肺胞出血
pp.34-37
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100008
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要約 34歳,男性.Basedow病の既往あり.2003年3月頃より肝機能障害,5月より全身のそう痒,小水疱を生じた.9月当院内科に入院し,溶血性貧血,自己免疫性の肝障害が疑われ,水疱の精査のために当院を紹介された.臨床的にはDuhring疱疹状皮膚炎様の皮疹を呈し,病理組織,各種蛍光抗体法,免疫ブロット法により,Ⅶ型コラーゲンの自己抗体が証明された.同時期に抗ds-DNA抗体陽性となり,SLEの診断が確定され,ステロイド,DDSによる治療を開始した.経過中間質性肺炎,膜性腎症に対しシクロスポリンを追加したが,初診10か月後,突然の血小板減少,溶血性貧血の進行に肺胞出血をきたし,血漿交換も施行したものの数日で永眠された.
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