Japanese
English
症例
下腿潰瘍に生じた偽性ハエ症の1例
Semispecific myiasis on leg ulcer
多賀 史晃
1
,
望月 隆
2
,
村上 学
3
,
及川 陽三郎
3
Fumiaki TAGA
1
,
Takashi MOCHIZUKI
2
,
Manabu MURAKAMI
3
,
Yosaburo OIKAWA
3
1公立宇出津総合病院,皮膚科
2金沢医科大学,皮膚科学
3同,医動物学
キーワード:
ハエ症
,
下腿潰瘍
,
ヒロズキンバエ
,
超高齢社会
Keyword:
ハエ症
,
下腿潰瘍
,
ヒロズキンバエ
,
超高齢社会
pp.1434-1437
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003449
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85歳,男性。慢性心不全,糖尿病の既往歴がある。3年前より両下肢のうっ滞性皮膚炎で断続的に外来通院しており,浅い潰瘍の出現と上皮化を繰り返していた。2020年8月に潰瘍のため受診した際,潰瘍部にハエ幼虫が蠢いていた。ハエ幼虫を除去した後,ブクラデシンナトリウム軟膏外用,弾性包帯着用による治療を行い,初診55日後には潰瘍は完全に上皮化した。ハエ幼虫はヒロズキンバエと同定され,偽性ハエ症と診断した。今後,超高齢化の進行につれて,ハエ症発症のリスクのある患者の増加が懸念される。
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