Japanese
English
症例報告
両下腿に広範囲の難治性潰瘍を生じた結節性多発動脈炎の1例
A case of polyarteritis nodosa with the leg ulcer
森田 有紀子
1
,
榊原 章浩
1
,
富田 靖
1
Yukiko MORITA
1
,
Akihiro SAKAKIBARA
1
,
Yasushi TOMITA
1
1名古屋大学大学院医学系研究科皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Nagoya University Graduate School of Medicine
キーワード:
結節性多発動脈炎
,
下腿潰瘍
Keyword:
結節性多発動脈炎
,
下腿潰瘍
pp.366-368
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100097
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要約
73歳,男性.1997年より下腿潰瘍が出現し,他院にてうっ滞性皮膚炎として加療されていた.難治のため2001年5月,当院を紹介され受診した.両大腿に分枝鎖状網状皮斑,両下腿に辺縁隆起性の穿掘性潰瘍を広範囲に認めた.MPO-ANCA,PR3-ANCAは陰性.下肢動脈造影で動脈瘤,閉塞は認めなかった.潰瘍辺縁の組織では,真皮深部から皮下組織にかけて中型動脈周囲に強い好中球を主体とした炎症細胞浸潤を認め,結節性多発動脈炎と診断した.プレドニゾロン(PSL)30mg内服とbFGF製剤噴霧,局所外用療法により潰瘍は上皮化した.
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