Japanese
English
症例報告
血管肉腫の病巣に生じたmyiasisの1例
A case of myiasis in the lesion of angiosarcoma
湧川 基史
1
,
日野 治子
1
,
林 利彦
2
,
倉橋 弘
2
Motoshi WAKUGAWA
1
,
Haruko HINO
1
,
Toshihiko HAYASHI
2
,
Hiromu KURAHASHI
2
1関東中央病院皮膚科
2国立予防衛生研究所昆虫医科学部
1Department of Dermatology, Kanto Central Hospital
2Department of Medical Entomology, National Institute of Health
キーワード:
myiasis
,
ヒロズキンバエ
,
血管肉腫
Keyword:
myiasis
,
ヒロズキンバエ
,
血管肉腫
pp.469-471
発行日 1995年5月1日
Published Date 1995/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901558
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血管肉腫の病巣に生じたmyiasisの1例を報告した.患者は92歳,女性で,約1年半前より原病に対してDermopan照射を行っていた.Myiasis発症前の3週間は照射を中止し,自宅静養中であった.発症時,腫瘍巣が広範囲に壊死を起こして悪臭を放ち,その中から体長8mm前後の蛆を約60匹排出した.患者の意識,全身状態とも良好であったが,腫瘍巣部の壊死により衛生保持が困難であったこと,家族との確執があり身の回りの世話が十分でなかったこと,高齢のため蠅を振り払う力に限界があったことなどが重なり発症したと考えられた.
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