Japanese
English
特集 あらためて学ぶ。薬疹と皮膚障害
症例報告
アファチニブマレイン酸塩による両下腿潰瘍の1例
Leg ulcers caused by the administration of afatinib
魚住 知美
1
,
帆足 俊彦
1
,
髙山 良子
1
,
石原 優里
1
,
五十嵐 由美
1
,
田中 真百合
1
,
武内 進
2
,
清家 正博
2
,
弦間 昭彦
2
,
安齋 眞一
3
,
船坂 陽子
1
,
佐伯 秀久
1
Tomomi UOZUMI
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Ryoko TAKAYAMA
1
,
Yuuri ISHIHARA
1
,
Yumi IGARASHI
1
,
Mayuri TANAKA
1
,
Susumu TAKEUCHI
2
,
Masahiro SEIKE
2
,
Akihiko GENMA
2
,
Shinichi ANSAI
3
,
Youko FUNASAKA
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
2同,呼吸器内科
3日本医科大学付属武蔵小杉病院,皮膚科
キーワード:
ジオトリフ®
,
アファチニブマレイン酸塩
,
皮膚潰瘍
,
下腿潰瘍
Keyword:
ジオトリフ®
,
アファチニブマレイン酸塩
,
皮膚潰瘍
,
下腿潰瘍
pp.1865-1869
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002945
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81歳,男性。肺腺癌の術後再発のため,上皮成長因子受容体に対するチロシンキナーゼ阻害薬であるアファチニブマレイン酸塩を投与されていた。投与開始3年後より四肢に紅斑を生じ,次第に両下腿に浮腫,多量の滲出液,潰瘍を生じるようになった。浮腫の原因となる心機能低下はなく,アファチニブマレイン酸塩による薬剤性浮腫による下腿潰瘍が考えられた。アファチニブマレイン酸塩を中止し,潰瘍治療および局所圧迫により下腿潰瘍は改善した。アファチニブマレイン酸塩内服中に難治性皮膚潰瘍をきたした場合は休薬を考慮する必要がある。
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