Japanese
English
症例
高齢で眼皮膚白皮症の診断に至った1例
Oculocutaneous albinism diagnosed in old age
髙山 恵律子
1
,
吉岡 晶子
1
,
宇津 永遠
2
,
齊藤 亨
3
,
岡村 賢
3
,
鈴木 民夫
3
Eriko TAKAYAMA
1
,
Akiko YOSHIOKA
1
,
Towa UZU
2
,
Toru SAITO
3
,
Ken OKAMURA
3
,
Tamio SUZUKI
3
1甲南医療センター,皮膚科(主任:吉岡晶子部長)
2同,眼科
3山形大学医学部,皮膚科学講座
キーワード:
眼皮膚白皮症
,
高齢者
,
日光角化症
,
sun damaged skin
Keyword:
眼皮膚白皮症
,
高齢者
,
日光角化症
,
sun damaged skin
pp.1399-1402
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003440
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83歳,女性。小児期より日光曝露で紅斑を生じやすかった。50歳台より両上肢に紅色変化が出現し徐々に悪化した。両前腕伸側から手背には皺や毛細血管拡張が目立ち,皮膚生検では著明なsolar elastosisを認めた一方,メラニン沈着はなかった。毛髪や眉毛は染毛されていたが,体毛や非露光部の皮膚は白色調で,虹彩低色素や眼振,弱視があり,遺伝子検査で眼皮膚白皮症1 A型の診断が確定した。日光角化症が複数出現した。Sun damaged skinにもかかわらず色素病変を伴わない場合,高齢者でも眼皮膚白皮膚症を鑑別に,紫外線曝露や染毛の影響が少ない部位の皮膚や毛の色調,眼所見を確認することが有用と考える。
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