Japanese
English
症例
左下腿潰瘍を伴った皮膚サルコイドーシスの1例
Sarcoidosis with left leg ulcer
尾形 花梨
1
,
太田 真由美
1
,
朝比奈 昭彦
1
Karin OGATA
1
,
Mayumi OTA
1
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦主任教授)
キーワード:
サルコイドーシス
,
下腿潰瘍
,
潰瘍型皮膚サルコイドーシス
Keyword:
サルコイドーシス
,
下腿潰瘍
,
潰瘍型皮膚サルコイドーシス
pp.1394-1398
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003439
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49歳,女性。初診の2年前に左下腿に硬結が出現し一旦消退したが1年後に再発した。以降,同部の皮膚が紅褐色調となり,精査希望で当科を受診した。関節痛,ぶどう膜炎があり,リウマチ内科,眼科でいずれもサルコイドーシスと診断されていた。皮膚生検でも肉芽腫が認められた。その1年8カ月後から潰瘍化し,急激に拡大した。壊疽性膿皮症などを鑑別に2回目の生検を行い,潰瘍型サルコイドーシスと診断し,ステロイドとメトトレキサートの内服により上皮化した。潰瘍型サルコイドーシスの難治例では,副腎皮質ステロイドなどの全身療法が適応となり,進行が急速な場合には,その速やかな導入が必要であると考えた。
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