Japanese
English
症例
Segmental Neurofibromatosisの1例
Segmental neurofibromatosis
植木 結香里
1
,
高橋 甲介
1
,
中内 恵美
1
,
西岡 美南
1
,
山本 哲久
1
Yukari UEKI
1
,
Kosuke TAKAHASHI
1
,
Emi NAKAUCHI
1
,
Mina NISHIOKA
1
,
Akihisa YAMAMOTO
1
1宝塚市立病院,皮膚科(主任:山本哲久主任部長)
キーワード:
segmental neurofibromatosis
,
限局性多発性神経線維腫
,
神経線維腫
Keyword:
segmental neurofibromatosis
,
限局性多発性神経線維腫
,
神経線維腫
pp.1403-1406
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003441
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
72歳,男性。15年ほど前から,左上肢に自覚症状を伴わない結節が出現し増大してきた。初診時,左上腕から左手にかけて5~15mm大のドーム状に隆起した常色または淡紅色の腫瘤を計31個認めたが,カフェオレ斑などの色素性病変はみられなかった。結節を計9カ所切除したところ,すべて病理学的に神経線維腫の像であった。家族歴,全身性病変はなく,左上肢に限局した多発神経線維腫でありsegmental neurofibromatosisと診断した。海外では,neurofibromatosis type 1の症候が身体の一部分に限局してみられるものをsegmental neurofibromatosisと定義し,neurofibromatosis type 1のモザイクと考えられているが,一方で国内では限局性多発神経線維腫という呼称がある。Segmental neurofibromatosisと限局性多発性神経線維腫の異同について,過去の文献を踏まえて考察を加えた。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.