Japanese
English
症例
女性の外陰部に生じた被角血管腫の1例
Angiokeratoma of the vulvae
金井 淳子
1
,
林 周次郎
1
,
石川 里子
1
,
濱﨑 洋一郎
1
,
井川 健
1
Junko KANAI
1
,
Shujiro HAYASHI
1
,
Satoko ISHIKAWA
1
,
Yoichiro HAMASAKI
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学,皮膚科学教室(主任:井川 健教授)
キーワード:
被角血管腫
,
女性外陰部
Keyword:
被角血管腫
,
女性外陰部
pp.1281-1284
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003394
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
40歳,女性。約8年前に外陰部の丘疹が出現し,徐々に増数,増大した。初診時,両側大陰唇に,米粒大までの暗紫紅色結節を計4個認めた。病理組織学的に,表皮は過角化を呈し,真皮乳頭層に拡張した管腔を認め,内部には赤血球が充満していた。以上により,女性の外陰部に生じた被角血管腫と診断した。女性の外陰部に生じた被角血管腫は,妊娠や出産,閉経,婦人科疾患によるホルモン環境の変化が,静脈うっ滞に影響を与えることが要因と考えられている。しかし,今回われわれが19例の本邦報告例を集計したところ,分娩歴や婦人科疾患を合併している症例は少なかった。今後さらなる症例の蓄積が必要と考えられた。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.