Japanese
English
症例報告
持続性の出血を主訴とした女性外陰部の被角血管腫の1例
A case of angiokeratoma of vulvae with continuous bleeding
浅木 弘子
1
,
稲冨 徹
1
,
福田 直純
2
,
鈴木 啓之
2
,
照井 正
2
Hiroko ASAKI
1
,
Toru INADOMI
1
,
Naozumi FUKUDA
2
,
Hiroyuki SUZUKI
2
,
Tadashi TERUI
2
1川口市立医療センター皮膚科
2日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Kawaguchi Municipal Medical Center
2Department of Dermatology,Nihon University School of Medicine
キーワード:
外陰部
,
被角血管腫
Keyword:
外陰部
,
被角血管腫
pp.1033-1035
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101056
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要約 67歳,女性,2時間以上にわたって外陰部からの出血が続いたため,救急外来を受診した.両側大陰唇に紫黒色から黒褐色の角化性丘疹を6個認め,そのうち1個からは持続性の出血がみられた.病理組織学的に,真皮上層に多数の赤血球を容れ,著明な拡張を呈した血管増生を認めた.女性外陰部に生じたangiokeratoma of vulvae (AGV)と診断し,腟炎に対するステロイド外用の長期連用が持続性出血の一因と考えた.女性外陰部のAGVは,加齢による血管支持組織の脆弱化や表皮の萎縮,局所静脈圧の亢進などにより生じ,従来言われてきたよりもよく認められる変化と考えた.
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