Japanese
English
症例
被角血管腫を伴ったEccrine Angiomatous Hamartomaの1例
Eccrine Angiomatous Hamartoma with Angiokeratoma
西村 真帆
1
,
藤田 英樹
1
,
岡田 知善
2
,
照井 正
1
Maho NISHIMURA
1
,
Hideki FUJITA
1
,
Tomoyoshi OKADA
2
,
Tadashi TERUI
1
1日本大学医学部,皮膚科学分野(主任:照井 正教授)
2大山皮膚科クリニック,院長,東京都板橋区
キーワード:
eccrine angiomatous hamartoma
,
被角血管腫
Keyword:
eccrine angiomatous hamartoma
,
被角血管腫
pp.533-536
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000679
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26歳,男性。出生時から左下腿前面に黒色丘疹が存在し次第に増大してきたため当科を受診した。初診時,1cm大で半球状に隆起する角化性黒色結節がみられた。局所多毛・疼痛・多汗はなかった。全切除術を行った。病理組織学的に真皮中層から皮下脂肪組織にかけて壁が厚く拡張した小血管とエクリン汗腺組織の増生がみられた。また,真皮乳頭層が著明に拡張し大小の血管腔がみられ,それを取り囲むように表皮突起が延長していた。以上より被角血管腫を伴ったeccrine angiomatous hamartomaと診断した。出生時から大きさ以外の臨床所見に変化がなかったため,自験例にみられた被角血管腫は,eccrine angiomatous hamartomaの血管腫様構造自体の一連の所見と考えられた。
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