Japanese
English
講座 泌尿器手術に必要な局所解剖・28
女性外陰部(2)
External Genitalia of Female (2)
佐藤 達夫
1
Tatsuo Sato
1
1東京医科歯科大学解剖学第2講座
1Second Department of Anatomy, Faculty of Medicine Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
泌尿器手術
,
局所解剖
,
女性外陰部
Keyword:
泌尿器手術
,
局所解剖
,
女性外陰部
pp.745-752
発行日 1991年9月20日
Published Date 1991/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900430
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外陰部の脈管神経を考える場合に留意しておかなければならないのは,外陰部の占めている部位である.椅子にかけてみれば実感できるが,外陰部は体幹の最下端であり,骨盤ならびに仙骨部の脈管神経の支配下に置かれるのが本すじである.しかし一方で,外陰部は前部で下腹部に続いており,また左右の下肢のつけ根にはさまれている(俗にいう「また」)ので,外陰部には体幹と大腿の移行部の脈管神経の影響が及びやすい.外陰部の脈管神経を考える場合には,常にこの二元性に配慮することが必要である.
女性外陰部の脈管神経も基本的には男性と同じであるので,詳しい総論的事項は本シリーズの該当部分を適宜参照されたい1〜5).
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