Japanese
English
特集 薬疹・薬物障害
オルメサルタンメドキソミルによる乾癬型薬疹の1例
Psoriatic drug eruption caused by olmesartan medoxomil
望月 俊彦
1
,
渡部 秀憲
1
,
竹内 そら
1
,
宮垣 朝光
1
,
門野 岳史
1
Toshihiko MOCHIZUKI
1
,
Hidenori WATABE
1
,
Sora TAKEUCHI
1
,
Tomomitsu MIYAGAKI
1
,
Takafumi KADONO
1
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科(主任:門野岳史教授)
キーワード:
乾癬型薬疹
,
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
,
オルメサルタンメドキソミル
Keyword:
乾癬型薬疹
,
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
,
オルメサルタンメドキソミル
pp.1199-1202
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003377
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
83歳,男性。当科外来に尋常性乾癬で通院していた。2017年2月,高血圧症に対してオルメサルタンメドキソミルの内服を開始した。2018年11月,皮疹が増悪しPASI 40.1の紅皮症となった。採血では好酸球が上昇し,病理組織像では表皮真皮境界部に液状変性がみられ,真皮内に好酸球が散見された。以上から乾癬型薬疹を考え,オルメサルタンメドキソミルの内服を中止し,ステロイド外用のみを継続した。内服中止から6週間後にはPASIクリアを達成した。機序としては,既知の受容体以外の受容体の関与が推察される。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬での乾癬型薬疹は,これまで10例しか報告されておらずまれと考える。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.