Japanese
English
原著
乾癬型薬疹6例の臨床的検討
Six cases of psoriasiform drug eruption
角田 孝彦
1
,
川村 真樹
1
,
青木 恵理
1
,
出口 雅敏
1
,
馬目 英明
1
,
斎藤 公男
2
,
伊藤 義彦
3
Takahiko TSUNODA
1
,
Maki KAWAMURA
1
,
Eri AOKI
1
,
Masatoshi DEGUCHI
1
,
Hideaki MANOME
1
,
Kimio SAITO
2
,
Yoshihiko ITO
3
1山形市立病院済生館皮膚科
2山形市立病院済生館内科
3明石医院
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan
2Division of Internal Medicine, Yamagata City Hospital Saiseikan
3Akashi Clinic
キーワード:
乾癬型薬疹
,
Ca拮抗剤
,
αブロッカー
,
α
,
βブロッカー
Keyword:
乾癬型薬疹
,
Ca拮抗剤
,
αブロッカー
,
α
,
βブロッカー
pp.9-14
発行日 1998年1月1日
Published Date 1998/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902402
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1989年から1996年の8年間に当科で経験した乾癬型薬疹の6例を報告した.年齢は62歳から78歳,全例男性であった.原因薬剤はCa拮抗剤3例,αブロッカー2例,α,βブロッカーとCa拮抗剤1例であった.発症までの内服期間は1か月から4年であった.症例1は膿疱性乾癬様,その他の5例は尋常性乾癬様であった.組織所見ではMunro微小膿瘍と真皮浅層の好酸球浸潤が2例でみられた.抗核抗体は5例中3例で陽性であった.手掌の角化性皮疹は3例でみられた.乾癬様皮疹は原因薬剤の中止後2週から数か月で軽快し,αブロッカーの2例はCa拮抗剤でとくに皮疹はみられず,Ca拮抗剤の3例は他のCa拮抗剤への変更で痒みや皮疹を生じた.
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