Japanese
English
症例
膀胱直腸障害を伴った帯状疱疹の2例と自験4例のまとめ
Two Cases of Herpes Zoster with Bladder and Rectal Disturbance and a Review of 4 cases Treated in Our Hospital
望月 俊彦
1
,
門野 岳史
1
,
久保 悠
1
,
竹内 そら
1
,
松岡 摩耶
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
Toshihiko MOCHIZUKI
1
,
Takafumi KADONO
1
,
Yu KUBO
1
,
Sora TAKEUCHI
1
,
Maya MATSUOKA
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Yoshinao SOMA
1
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科(主任:門野岳史教授)
キーワード:
帯状疱疹
,
膀胱直腸障害
Keyword:
帯状疱疹
,
膀胱直腸障害
pp.675-678
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001358
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2016年1月~2017年9月に当科で経験した膀胱直腸障害を伴った帯状疱疹の症例を示す。全部で4例あり,男性1例,女性3例であった。いずれも仙髄領域の皮疹であり,排尿障害のみが3例,排便障害を伴ったのが1例であった。排尿障害は最大4カ月持続した一方で,排便障害は1週間で改善した。排便の反射経路には,外来性と内在性の神経支配がある。そのため帯状疱疹によって外来性の神経支配が障害されても,内在性の神経支配は保たれることが多く,排便障害は排尿障害よりおきにくい。このことから仙髄領域の帯状疱疹では膀胱直腸障害に留意する必要があり,排尿障害のほうが排便障害よりも遷延しやすいと考える。
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