Multiple Miliary Osteomas of the Faceの1例

Multiple miliary osteomas of the face

70歳台，女性。8年ほど前より両頰部に皮疹が出現し，精査加療目的で当科を紹介受診した。初診時，両頰部，前額部に半米粒大までの常色の丘疹が多発し，左前額部には1cm大の骨様の硬さの皮下腫瘤を認めた。両頰部，前額部の丘疹は，接線方向の単純X線や単純CTで皮内に微細な石灰化病変を認め，病理組織学的に真皮内に好酸性の類円形の骨様構造があり，multiple miliary osteomas of the faceと診断した。左前額部の皮下腫瘤は，単純CTの結果から外骨腫と考えた。皮膚科領域においては，multiple miliary osteomas of the faceは報告数が少なくまれな疾患と考えられているが，実際には比較的多くみられる病態である可能性も指摘されており，multiple miliary osteomas of the faceの診断において画像診断は一助となりうると考えた。