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特集 間葉系腫瘍
EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・非特定型に対するR-CHOP療法後に末梢性T細胞リンパ腫・非特定型を生じた1例
Peripheral T-cell lymphoma, not otherwise specified following R-CHOP treatment for EBV-positive diffuse large B-cell lymphoma
勝尾 公祐
1
,
八木 洋輔
1
,
吉田 康幸
1
,
桒井 匠
1
,
大越 忠和
2
,
木村 純也
2,3
,
福島 万奈
4
,
今村 信
5
,
西村 陽一
6
Kosuke KATSUO
1
,
Yosuke YAGI
1
,
Yasuyuki YOSHIDA
1
,
Takumi KUWAI
1
,
Tadakazu OGOSHI
2
,
Junya KIMURA
2,3
,
Mana FUKUSHIMA
4
,
Shin IMAMURA
5
,
Yoichi NISHIMURA
6
1福井赤十字病院,皮膚科(主任:八木洋輔副部長)
2同,病理診断科
3福井大学医学部附属病院,病理診断科/病理部
4福井大学医学部,腫瘍病理学講座
5福井赤十字病院,内科
6にしむら皮フ科クリニック,福井市
キーワード:
末梢性T細胞リンパ腫・非特定型
,
EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・非特定型
,
二次性リンパ腫
,
リツキシマブ
Keyword:
末梢性T細胞リンパ腫・非特定型
,
EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・非特定型
,
二次性リンパ腫
,
リツキシマブ
pp.365-368
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003150
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80歳,女性。両側眼瞼の腫脹と頸部,腋窩などのリンパ節腫脹があり,皮膚生検でEBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・非特定型と診断された。R-CHOP療法を施行され,治療反応良好であったが,9カ月後にリンパ節の再腫大と左拇指基部の暗紅色皮下結節の出現がみられた。皮膚生検で皮下組織に浸潤している異型リンパ球の多くがCD3陽性,CD20陰性のT細胞であり,末梢性T細胞リンパ腫・非特定型と診断した。リツキシマブが登場した1990年代後半以降,同様の二次性リンパ腫の報告が散見されている。リンパ腫の病型によって治療レジメンに変更が生じる可能性もあるため,リンパ腫再燃時には注意が必要と考えた。
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