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特集 間葉系腫瘍
放射線単独療法が奏効した原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・下肢型の1例
Primary cutaneous diffuse large B-cell lymphoma, leg type, successfully treated with radiation monotherapy
炭竈 晏奈
1
,
市來 尚久
1
,
松山 かなこ
1
,
宮﨑 龍彦
2
,
周 円
1
Anna SUMIGAMA
1
,
Naohisa ICHIKI
1
,
Kanako MATSUYAMA
1
,
Tatsuhiko MIYAZAKI
2
,
En SHU
1
1岐阜大学,皮膚病態学講座(主任:周 円准教授)
2同,病理部
キーワード:
原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
放射線療法
,
下眼瞼
Keyword:
原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
放射線療法
,
下眼瞼
pp.375-378
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003153
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80歳,男性。初診時の1カ月前より右下眼瞼の丘疹を自覚し,急速に増大したため当科を受診した。初診時に右下眼瞼に20×12mm大の弾性硬の赤色腫瘤を認めた。皮膚生検により原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・下肢型と診断した。画像検査ではリンパ節病変や臓器浸潤はなかった。電子線2Gy×20回照射し,大きな合併症なく腫瘍は縮小した。化学療法は心機能低下のため断念したが,再発なく経過している。同症T1期での放射線単独療法が奏効した報告例も散見されており,T1期における放射線単独療法の妥当性もあると考えるが,再発の可能性は高いため慎重に経過をみていく必要がある。
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